D-27
71 歳の女性。排尿困難を主訴に来院した。1年前から会陰部腫瘤を自覚していたが、自分で腫瘤を元に戻していたという。3か月前から排尿困難が出現したため受診した。身長 156 cm、体重 55 kg。体温
36.6 ℃。脈拍 72/分、整。血圧 132/72mmHg。血液所見:赤血球350 万、Hb 11.2 g/dL、Ht
34 %、白血球4,000、血小板 25 万。血液生化学所見:尿素窒素23 mg/dL、クレアチニン 0.9 mg/dL、Na144 mEq/L、K 4.2 mEq/L、Cl 100 mEq/L。CRP 0.7 mg/dL。外陰部の写真(別冊No. 10)を別に示す。診断はどれか。
a 直腸脱
b 膀胱瘤
c 外陰Paget病
d 尿道カルンクル
e 尖圭コンジローマ
<問題文の読み方>
71 歳の女性。排尿困難を主訴に来院した。1年前から会陰部腫瘤を自覚していたが、自分で腫瘤を元に戻していたという。3か月前から排尿困難が出現したため受診した。身長 156 cm、体重 55 kg。体温
36.6 ℃。脈拍 72/分、整。血圧 132/72mmHg。血液所見:赤血球350 万、Hb 11.2 g/dL、Ht
34 %、白血球4,000、血小板 25 万。血液生化学所見:尿素窒素23 mg/dL、クレアチニン 0.9 mg/dL、Na144 mEq/L、K 4.2 mEq/L、Cl 100 mEq/L。CRP 0.7 mg/dL。外陰部の写真(別冊No. 10)を別に示す。診断はどれか。
太字が必要な情報です。
年齢性別: 71
歳の女性
主訴: 排尿困難
臨床経過: 1年前から会陰部腫瘤、3か月前から排尿困難
画像評価: 外陰部の写真
設問: まず行う処置として適切なのはどれか。
の順に追っていきます。
<解説>
厚生労働省ホームページ上で写真は非公開となっています。肝心の写真がないのは痛いですが、臨床所見より膀胱瘤であると診断されます。
a 直腸脱 × 肛門から直腸壁全層が脱出する病気。排便が問題になる。
b 膀胱瘤 〇
c 外陰Paget病 × 女性の外陰部に発生する皮膚がんの一種
d 尿道カルンクル × 排尿障害を引き起こしません。
e 尖圭コンジローマ × ヒトパピローマウイルス
(HPV)感染症、排尿障害と関係なし
よってbが正解になります。
0 件のコメント:
コメントを投稿